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お知らせ

多焦点眼内レンズを用いた白内障手術(水晶体再建術)

せき眼科医院では、多焦点眼内レンズを用いた白内障手術を、片眼27万円、両眼54万円で施術しております。価格は、手術にかかる費用(多焦点眼内レンズ・術中に使用する薬剤など)を含みます。

 

【多焦点眼内レンズとは?】

まず、通常の白内障手術について説明いたします。

白内障手術では下図のように、濁った水晶体を取り除き、替りに眼内レンズ(人工レンズ)を挿入します。

挿入する眼内レンズの度数調整により、眼鏡なしで遠くがよく見えるようにしたり、眼鏡なしで近くがよく見えるようにすることが可能です。

ところが、、、

・眼鏡なしで遠くをよく見えるようにした場合: 眼鏡なしで運転はできますが、眼鏡をかけないと読書をしたりパソコンを操作することは難しくなります。

・眼鏡なしで近くをよく見えるようにした場合: 眼鏡なしで読書あるいはパソコン操作はできますが、眼鏡をかけないと運転は難しいでしょう。

なぜかというと、通常の白内障手術で用いる眼内レンズは、単焦点眼内レンズといって決められたある距離にしかピントが合わないレンズだからです。つまり、白内障手術時に単焦点眼内レンズを挿入した場合は、「遠くも近くも見える」という状態にはなりません。

 

そのため眼科医は手術前に、患者さんがこれまでどのような時に眼鏡を使用していたか、仕事内容・趣味などについてお聞きし、お一人お一人のライフスタイルに合うであろう度数の眼内レンズを挿入しています。その結果、大半の患者さんは、眼鏡を必要なときに使用していただくことで不便なく日常生活を送られ、白内障手術の結果に満足しておられます。

 

しかしながら、仕事の環境などで眼鏡をかけにくい方や、老眼鏡をかけ慣れていない若い患者さんからは、やはり「眼鏡なしで遠くも近くも見たい」という声が聞かれるのが現状です。

特に要望が多いのが、屋外で遠くも近くも見なければならない農業や漁業に従事されている方、運転もするけどパソコンも使うし携帯電話でメールもしたいという方(単焦点眼内レンズだと眼鏡が2つも必要になったりします!)です。

 

このような要望に応えられるものが多焦点眼内レンズです。眼内レンズ自体に、何段階かのレンズの度数を組み込むことにより、複数の距離にピントが合うような機能を持たせています。その結果、眼鏡なしで遠くも近くもある程度見えるようになるのです。

多焦点眼内レンズは、日本では2007年に厚生省が認可し使用できるようになりました。

多焦点レンズを用いた白内障手術と通常の白内障手術の違いは挿入する眼内レンズの違いですので、手術手技や時間、手術中・手術後の合併症の発生率には差がないと考えられています。

眼内レンズの挿入方法についても、これまで用いられている単焦点眼内レンズと同様です。形状を見較べてもそのことがわかると思います。左は当院で使用している乱視矯正眼内レンズ(単焦点)、右が多焦点眼内レンズです(どちらもアルコン社製 )。


この多焦点眼内レンズ(アルコン社 ReSTOR)は、従来の多焦点眼内レンズに比べ、遠くと近くだけでなく中間の距離(40 cm ~ 1 mくらい:家事やパソコン使用時などの距離)での見え方が良好です。

 

多焦点眼内レンズを用いた白内障手術については、いくつかの注意点があります。

・網膜の病気や緑内障などがある患者さんなどには使用は勧められません。

角膜乱視が強い患者さんでは、多焦点眼内レンズよりも乱視矯正眼内レンズの方がお勧めです。乱視矯正機能をもたせた多焦点眼内レンズは、厚生省からの認可を受けていません。2014年5月8日より、厚生省の認可を受け、乱視矯正機能をもたせた多焦点眼内レンズ(多焦点トーリック眼内レンズ)が発売されました。乱視矯正機能をもたせた多焦点トーリック眼内レンズを使用する場合は眼内レンズ代金が高くなるため、価格は片眼29万円、両眼54万円となります。御了承下さい。

・夜間眩しく感じたり、見え方に慣れるまで時間がかかるなど、単焦点眼内レンズにはないデメリットがあります。

・眼鏡をかける頻度や本数を減らしたい方には適していますが、必ずしも眼鏡なしで生活ができることを保障するものではありません。

 

また、健康保険を用いた保険診療として認められていないため、高額な多焦点眼内レンズを含め、全額自己負担の自費診療となってしまいます(注:単焦点眼内レンズを用いた通常の白内障手術は保険診療で認められており、自己負担額を抑えることができます)。眼鏡をかけることに抵抗がない患者さんについては、通常の単焦点眼内レンズを使用する白内障手術で御満足いただけると考えております。

 

せき眼科医院では、患者さんの眼の状態やライフスタイル・御希望などをお聞きした上で、どのような眼内レンズを手術に用いるか患者さんとよく相談した上で決定しております。

パソコンやスマートフォンを良く使われる方、家事やお化粧の際に眼鏡をかけるのは面倒という方などには、多焦点レンズはお勧めです。

多焦点眼内レンズを用いた白内障手術に興味がある、もう少し聞いてみたいという方は御相談下さい。

せき眼科医院 新潟市西区小針1-30-1 Tel. 025-232-1001